「ピンキッシュ・メーデー」、略してピンメ!最後までお付き合いありがとうございました!
もうずっと、最終話を書くよりずっと前から、あとがきでどんなことを書けるだろう?って考えていました。完結させる前からずっと。あとがき考える前に完結させろよって感じなんですけど。それくらい、ここまで読んでくれた人に、伝えたいことがありすぎて。
書き始めたのが、2012年の6月です。10年ですよ。10年ですって!10年前何してました?黒バスのアニメを見てたね、そうだね。でしょうね。アニメ10周年おめでとうございます。そう、だから、もう、完結させるなら絶対今年じゃないとと思ったんです。10年間、とはいっても、本当に10年間ずっと書いてたーっていうよりは、休み休みというか、ここ何年かは1年に1回程度の更新で。こいつ完結させる気あんのか?と思われても仕方ないくらいの亀ペースで。
それでも最終話まで書き上げることができたのは、このお話が好きだと言ってくれた人がいたからでした。ピンメに関しては本当にそう。そうとしかいえない。もちろん私自身も大好きなお話だったけど。1年に一度の更新であっても、その更新のたびに、誰かが「読んだよ!」って言ってくれて、「好きです!」って言ってくれて。「続き楽しみです!」の言葉をくれたから。10年間、一度も、「どうせもう誰も読んでないだろう」なんて投げ出す気持ちにならなかったです。「絶対に最後まで書ききりたい」って10年間思ってました。今まで読んでくれた人に「完結したよ!」「ここまで読んでくれてありがとう!」を、私がどうしても言いたかったから。「ピンメ書き終わるまで死ねない」ってずっと言ってました。すごいことだな。あなたのおかげです。そこのあなた。
それくらい、あのー、ね! びっくりするくらいあたたかい言葉をたくさんもらったんです。ピンメが好きだって言ってくれた人がいたんです。たまにアンケートとかとってもね、毎回、ピンメのために来てますピンメが好きですって人が大多数だったからね。たぶんこの先の私の創作人生でも、こんなに「好き!」って言ってもらえる作品ないんじゃないかな。人生で一番、感想とか、読んでるよー!の反応をもらって、愛してもらった作品だと思う。本当にありがとうございます。
とはいえ、10年です。私が、こんな創作ペースでいたせいで。連載当初に読んでくれた人で、このお話を気に入ってくれた人で、今この最終話を読んでいる人が何人いるんだろう。10年もあれば、別のジャンルにも行くし、夢小説を離れたり、オタクを卒業する人だっているだろうし。どうせ更新されないな完結しないな、って、もううちのサイトには来なくなった人は当然たくさんいるはずなんです。だから、もう、あれですね、今ここを読んでる人、すごいことですよ。いやもしかしたら昨日今日初めてこのサイトに来て一気に読んだ人もいるかもしれませんけど……そういう人は、あれですね、タイミングめっちゃイイっすね。タイミング悪かったら10年待ったんだよ最終話まで……私は待ちましたね……私が書かないからですけど。
内容の話しよ。
ずっと、書き始めた時からこれだけはテーマというか、譲れなかったんですけど……最初はべつに好きじゃなかったんですよ。最初から好きだったわけじゃないんですよ。ヒロインは高尾くんのこと。高尾くんも、ヒロインのこと。それだけは本当、伝わってたらいいなーと思って。しかし私の表現力不足で上手く伝わってないかもしれない……と思って、だから私、あれです、各章ごとに一応、あの本編のページの上の「★YOU&I」のページ載せてたんです、よ!「#1の時点ではこうとしか思ってないんで!」って。蛇足のような気がしていましたが途中から。自分の表現力の乏しさに怯えてかけた保険ですわ~
最初から好感度高い状態とか片想いしている状態とかじゃなくて、だんだんと変化していったらいいなと思ったし、具体的に「あの瞬間から恋に落ちたんだ」みたいな決定的なのは無くていいなと思って。恋ってそういうもんでいいんじゃないか。今読み返すとこれどうなんですかね。ヒロインと高尾くんどっちが先に落ちてたんだろうな。わりと高尾くんじゃない?まあ諸説あります。可愛いね。
もらった感想の中で、「このお話で高尾くん好きになりました」って言ってもらったことがあるんですけど、「高尾くんってハイスペック彼氏に書かれることが多いのにこのお話の高尾くんちょっと意地悪で…!」とも言ってもらったんですよね。自分で読み返してみても物語序盤、結構意地悪でびっくりする。本当にこれ、高尾くんで…いいんだよな…?って首を捻ってしまうんですが、読んでいる人に「この高尾くんもいいな!」と思ってもらえていたならOKだと私は勝手に思っています。これは高尾くんです。
ハイスペックでなんでも上手く立ち回れそうな高尾くんが案外好きな女の子には、こう、うまくいかないところ?いや案外好きな子にっていうかこのヒロイン相手だからこう……もだもだしてしまうところもあったかもしれないんですが、そういうところが書くのも楽しかったですし、でもやっぱりかっこいい高尾くんが大好きなので、決めるところは決めてほしいというか、「ずっる!!!」ってときめいてもらえるところはときめいてもらいたくて。そんなふうに書けてたら嬉しいな。
ヒロインについても。「共感できます」と言ってくれた人も多かった気がします。おしゃべりが苦手だったり、人に注目されるのが嫌だったり、そういうところ。でも逆に、「普段こういうオドオドした夢主は苦手なんですが」とメッセージをくれた人もいました。そうなんですよねぇ、こう、書いてて、中盤以降、まあ終盤特にそうなんですけど、すごく悩んだんですよね。「この子、読んでる人に嫌がられたりしないかな」って、本当に、それだけがすごく、こわいというか、心配だったんですよね。だってメッチャ、何ッ回もそんな、そんなに!?っていうくらい、ネガティブに自分を卑下して、うじうじさせて、泣かせてしまって、書いてて、「これ、ここまでやっちゃって許されるかな」って。夢主の性格が合わなかったら、読むのってわりと億劫になる場合あると思うんですよ。でもこの子、あの、便宜上「篠原さん」といってしまいますけど、篠原さんが悪いんじゃなくて私の書き方が悪いんですからね。私のことが嫌いでも篠原さんのことは嫌いにならないでください(?) 本当、この展開、嫌がられないかな?これで本当にいいのかな?もっと他に書き方があるんじゃないか、ここまでうじうじさせることないんじゃないか、めんどくさい子に思われないか、結構、途中、怯えながら書いていた気がします。でも、篠原さんが好きだって言ってくれるひともメールくれる方の中には結構いて。篠原さんって女の子を愛してくれる人がいて。そういう人たちがいるのに、なんで私が「でもこの子、こんなにうじうじしちゃってるしさ~……ほんとにこれで大丈夫?ほんとに好き?」ってなっちゃうんだよ、って。だって私は篠原さんが大好きなのに。私が一番篠原さんのこと好きなのに。高尾くんのほうが篠原さんのこと好きだけど。
終盤、向井さんが「篠原チャンのこと好きな人が可哀想だよ」って言う場面があるんですけど、あれは自分に対しての戒めというか、本当に、自分自身にも言うつもりで書きました。私が一番篠原さんを信じてないなって。「本当にこの子の性格これでいいのかな」なんて思いながら書くの、可哀想だよって。そこから結構、「このままいこう!」ってふっきれたところがある。
は~~~向井さん!向井さんの話もさせてください。すごくでしゃばるオリキャラになってしまった。でも大好きなんです私。そう!メッセージで向井さん好きですって言ってくれた人もいて嬉しい。最後の最後まで良い仕事をしてもらった。当たり前だけど向井さんはこのピンキッシュ・メーデーの世界の中にしかいなくて、ピンメ完結させたらもう会えないのかな……って思ったらめちゃくちゃマジで寂しくなってしまって、最後の「そのピンかわいいーね!」を言わせたときには胸がいっぱいになってしまった。「ありがとう、向井さん!」って、最後はバイバイと迷って「また明日ね!」にしたんですがそれでも泣きそうになっちゃった。真ちゃんと向井さんのやり取りも好きです。ピンメを読んでくれた人の中にしか存在しない女の子ですが、ちょっとでも愛してもらえていたら嬉しいです。
本当に、ヒロインと高尾くんのふたりも、ふたりに巻き込まれる真ちゃんも向井さんも、みんなみんな大好きでお気に入りでした。これからもぎゃいぎゃいわいわいしてくれていたら嬉しい。そう信じます。
10年間この連載挫折しなかったかといわれたらそうでもなく、正直いっぱい悩んだことはありました。何度も何度も、更新の間隔が開いて、それまでの話を一から思い出さないと続きが書けなくて。連載当初と同じ熱が保てたわけではなくて、「どうしてこんなに時間をかけちゃったんだろうな、どうしてもっと自分の中で熱いうちに書いてあげられなかったんだろうな」っていう後悔はずっとあって。10年前の自分が書きたかったもの本当にこうだったのかなーとか、あの頃にちゃんと書いてればもっといいものだったかなーとか、ずっと10年前の自分に対して申し訳ない気持ちがあって。でも今になって、最終話書き終わったら、すっきりですね。「確かに過去の私が書きたかったように完結できたかは分からないけど、これはこれで、今の自分にしか書けないものなんだしな!」と、ふっきれて楽しく、向き合って書けました。後悔はないです。何か回収してないフラグとか矛盾点とかあったら胸にしまってください。
改めて本当に本当に、ここまで読んでくれてありがとうございました。ピンメが好きだと言ってくれた方、感想じゃなくても、アンケで「読んでるもの:ピンメ」にチェックしてくれた方、Twitterのピンメ関連のツイートにいいねしてくれた方、無言で拍手送ってくれた方、途中からもう読んでないけど今までの人生で一度でもピンメを読んでくれた方、本当にすべての人のおかげで完結できました。おかげというか、その人たちと一緒に、完結まで歩いてきたきもち。みんなでつくったピンメですね。あなたが育ての親です。
なんか読んでくれてありがとうばっかりで内容のあとがきじゃないな?でも本当にありがとうなんです。
創作において、誰かに読んでもらえること、好きって言ってもらえること、当たり前じゃないと思います。私はこの連載が書けて本当に本当に幸せでした。大好きなお話です。わ~ほんと、10年という月日が長すぎて。10年間連れ添った連載を完結させたのって初めてで…ちょっと…本当にさみしいかもしれない…。どうしよう……もうピンメが完結して連載していない世界、初めて来た…。そう!完結できたら紙の本にしたいってずっと思ってたのでそれも自分用に作ったりしたいな~とひそかにルンルンしています!読んでくれた人も、これからもたまーに読み返したり、思い出したりしてもらえたら嬉しいです。本当に本当にありがとうございました!
2022.06.16 セリカ