Q:誰とステイホームしてるの?








_人人人人人人人人_
> 突然のノロケ <
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び、びっくりした私の知らないところで高尾くんと篠原さん(ピンキッシュ・メーデーのヒロインという認識でいいですね?)がデートしていてその上それを二人が惚気てきた……何が起きているんだ…いやべつに最後に「高尾くん」って送ってきた人は高尾くんであってべつにピンメの話はしていないんですけど……でものろけられたので連載の二人を書きます。本編でもまだあんななのにどうなってるの?私の知らないうちに完結してたかもしれない。






(※付き合ってます)


「いや〜…すげー良かった。カッケーな〜、刑事モノもだけど、バディものっつーの?」
「ね!!もう最後のやりとりとか、あの二人だからできることだったよね!…かっこよかったなぁ…!!」

 二人の男達が事件解決を祝して笑いあう映像を最後に、黒い画面にエンディングテロップが流れて、俺もサンも「うわ〜面白かった!いいもん見た!」って満足感いっぱいに顔を合わせる。映画館で見てればこのテロップ中も余韻に浸るところだが、せっかく家で二人っきりで見てるんだから、もう、すぐにでも感想言いたくて仕方ない。いや、観てる最中も俺は黙ってらんなくて「うわ、ひでーやつだなコイツ」とか「いや今の動きすごいな!?」とか口に出してたけど、サンも「うん!うん!そうだよね!?」と真剣に強く頷いていたので、多分、大丈夫、なはず。嫌がられてはいないはず。
 話しながら、さんのコップにも自分のコップにも勝手にジュースを注ぎ足していると、サンがハッとして「あっごめんねありがとう」とぺこぺこ頭下げてくる。それまでの、興奮気味に目をきらきらさせていたサンもめちゃくちゃ微笑ましかったけど、こうやって不意に顔を出す「相変わらず」なところも、やっぱりサンだ。付き合っても、どこでデートしても、変わらない「俺の知ってるサン」。

「けどマジで二人してまだこれ見てなくて良かったな〜」
「うん、高尾くんと見れて良かった!」

 あ、今の、さりげなーく嬉しいな。狙って言ってるわけじゃないんだろうけど、それがまた。二人でさんざん悩んで迷って、選んだ甲斐があった。いろいろ案はあったんだ。少し前に流行ったアニメ映画でも、海外のアクション映画でも、カップルで見るのおすすめだぞ!っつー、こっぱずかしそうな恋愛映画でも、めちゃくちゃ迷った。(いや、多分一番最後のはちょーっとまだハードル高いんですけど)

「俺さあ、サンのこと家に呼ぶの毎っ回『テスト勉強でもする?』とか、そんな理由ばっかだったじゃん」
「う、うん?嬉しいよ?」
「正直それ以外の理由で呼べなかったっつーか、思いつかなくてさ」
「え!」
「いや、多分断られねーだろうなーとは自惚れてるんですけどね!」
「はっ…はい!断る、とか、めっそーもございません…!」
「ぶはっ!まー、そういうわけでさ、ちょっと考えたんだよな。『おうちデート』ってやつの誘い方とやり方?」
「おお…な、なんかごめんね、いろいろ気を遣わせてしまって…悩ませてしまって…」

 自分が慣れてないばっかりに、みたいな言い方されたけど、違うよ、俺だって、いや俺の方が、正解がわかんなくて、かっこわるい。けど、誘いたくて。しかも今回は、俺以外の家族が揃って親戚んち行くって言うから、俺はちょっと残らせて、って、リビングのテレビ使わせてーって頼み込んで。「彼女」呼んでもいい?って。まあ多少からかわれたけど。またとないチャンスだと思ったわけだ、俺は。

「ゲームしよーとかじゃ子供っぽいしなー、つかサンあんまりそういうゲームするイメージじゃないし…」
「あ、ううん、誘っていただければ全然、するよ!ゲーム!…た、ただ凄く下手だと思うけど……」
「いや、でもドラマとか映画鑑賞っつっても、サンが普段見るものわかんねーしなーって」
「一緒に…悩んだねぇ…」
「どらえもんとも迷ったもんな」
「か、感動するよ映画のやつ…ちっちゃいころよく見てたので…」
「マジ?俺も映画館行った。妹も好きでさー、一緒に見んの」
「ふふ、楽しそう」
「けど普通に実写映画だとまた幅広がるし…サン好きな俳優とかいんの?意外に詳しかったりする?」
「え…しないと思うな……この人が出てるから見る!っていうタイプではないかも…かっこいい人はかっこいいなーって思うけど」
「向井とかすげー騒ぐよな、俳優」
「あ、そうだよね。詳しいよね。月9のあの健くんが彼氏だったらな〜って最近ずっと言ってたね」
「あー、なんかいい映画教えてっつったら絶対そういう系すすめてきただろうな〜…向井に聞かないで二人で決めて正解だったわ」
「あはは……」
「んでもさ。実際見てる最中も、俺ちょいちょい喋りながら見ちゃってたじゃん。サンは静かに見たい派かなー喋んねーほうがいいかなーとも思ったんだけどやっぱ無理だったわ」
「…あっ!えっ!そっか、集中したい人もいる、かな?私は全然気にならなかったよ?」
「そっか?」
「うん」
「俺、びびりすぎ?」

 やっぱ、超かっこわるい?微妙に気恥ずかしくなって眉が寄る俺に、さんがきょとんとして、すぐに笑いだす。いつも笑うのは俺の方なのにな。なんかちょっと、やり返された気分。

「ええとね…高尾くん、たぶんね、優しすぎ…じゃないかな」
「優しすぎ?」
「うん。とっても」

 びびりすぎだとか気を遣いすぎだとか、そういうんじゃない言葉に、俺はちょっと面食らった。さんが、困ったように眉を下げて笑う。困ったように、だけど、マイナスなものじゃなくってさ。照れくさそうに、嬉しくって困るみたいな、笑い方だった。

「…まあ、そっか。そうだよなー…俺らまだ知らないことばっかだもんな。好きなものとか、映画見てるときの楽しみ方とか」
「うん、まだまだわかんないから……うん、心配になっちゃうのは、私も…結構…」
「今日結構収穫あったし。いろいろ増えたな、知ってること。そのうち勝手にできてんのかも。『正解』が」

 ふたりの、正解。もしくは正しいとか間違ってるとか、そんなもの見つけらんなくて「正解」なのかも。うんうんひとりで納得してたら、さんも俺の隣で、うんうんって頷いた。真剣に。その様子に俺がぶはってふきだしたら、「えっなんでわらうの笑うところじゃないよね!?」ってびっくりした顔して。ああなんか、そうだよなあ、ここが好きなんだよなあって、思っただけ。腕を伸ばして、頭わしゃわしゃ撫でたら、途端に顔を真っ赤にされた。あーやっぱ、いいなあ。二人で過ごす、こういうの。

「んじゃ、今度はあれこれ理由探さないで、ストレートに遊び来てって頼むな?」
「は、はい…うん、ぜひ…本当、断ることないので、なんでも大丈夫ですので…」
「まじかー。じゃあ超調子のっちゃお。サン超俺のこと好きだなって、うぬぼれちゃお」
「へ、あ、うん…! わ、私も頑張ってうぬぼれられるように、がっ頑張ります!」


(めちゃくちゃイチャついてんな、ラブラブだな、って二人で調子のっちゃおうか)
恋人たちよ、ラブを抱け!//200506//ナイスステイホーム!お付き合いありがとうございました!