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「あ、もしもし高尾ー?向井でーっすヤッホー。え?ちょっと、なにー?その冷たい返事。あはっ! ん?あーべつに?用っていうかさー、結局どうなったの?チャンとのデート。え?デートじゃない?きゃははウケる〜まだ言ってんの〜?…あー、はいはい。分かった分かった。お出かけね。うんうん?…えっ!?土日じゃないの!?今度の月曜!?放課後!?部活がオフだから!?…え〜!?つまんなーい!土日にしようよ!私服がいいじゃん!!いつもと違く見える相手!そーゆーとこにドキッとするんじゃないの、デートって!…あーはいはいデートじゃないのね、うんうん。え?…うん、うん…あ〜、チャンらしいね〜!『高尾くんは部活頑張ってるんだから練習時間の邪魔したくないですっ』みたいな?今の似てた?…あ、うっざ〜!どーせチャンのほうが可愛いですよーっだ! んーまあいいや!んじゃ結局、放課後デートってこと?ひゅーひゅー。まあ、そのほうが青春だよねえ。制服で寄り道、だって、サ!いいねー!あはっ!からかってないってー。あたしこう見えて超応援してるマジで応援してる。うん。で?場所はー…あ〜!あるね、あの店。あたしあんまり入ったことないけど。チャン好きそう。あ、やっぱり?チャンがそこオススメしたの?いいんじゃない?学校からチャリで行けない距離じゃないし」 「は?帰り?まー…あんまり遅くなんないようにすっけど。買い物してー、どっかで軽く食べて帰るくらいじゃね?ん?ああ、そりゃ、送って帰ったり…だーかーらーからかうなっての!フツーだって!ったく…へ?いや、今日学校で決めたけど。…何?携帯?メール?ライン?あ、おまえさーアレやめろよー深夜にツムツムのハートとか送ってくんの!俺昨日寝てたんだっつーの!…へ?え、ああ、サンの連絡先?……、…いや、…しらねーけど…言われてみれ、ば…ってうっせ!!耳元でゲラゲラ笑っ…はあ!?ち、ちげーし!訊けねーんじゃねーっての!そういえば、知らねーなって…いや、なんか、知ってる気になってたっつーか気にしてなかったっつーか、あああうっせーって向井!!サンはなんかそういうのじゃないっていうか…俺だって、サンが相手じゃなかったらもっとこう、…ってそういう問題じゃねーんだけど!!」 「きゃははははっ!!ひーっ!ウケる〜!!メアドも交換できないとか!!中学生!?オクテ!?キャラじゃなーい!!ウケる〜!!あー、腹痛い!チャン最高〜!!連絡先も知らないのにデートの計画!あはははっ!!ひー、あー、涙でてきた。ごめんごめん。じゃあさ、じゃあさ!デートんとき一気に仲良くなっちゃいなよ!メアド聞けたら50点。告白できたら100点満点。合格は80点以上だから」 「いや意味わかんねーし50点と100点の間が跳ね上がりすぎだろ!…あーもー、わーったから!用それだけだろ?そろそろ切るかんな?…デート頑張れよって…余計なお世話でーっす!…ん、おー。りょーかい。んじゃな。…は?ああ、分かった。んじゃあ、おう、んじゃなー」 「はーい、オヤスミー」 ・ ・ ・ 「…うわあ…そっか俺サンの連絡先訊いてねえのか…うわあ…なんだこの、男としての虚しさ…敗北感…ちくしょう向井のヤロー好き勝手言いやがって…」 |