「え?あ〜、それ刑事さんじゃね?」「刑事!?」「そ。ほら、鳴上のところの叔父さんがケーサツじゃん?んで、その相棒的な?」「刑事…刑事…!?」「…いや、まあ信じらんねえのは分かるけどよ。あの人なーんか頼りねえし」「だってあの人、えっ、だって、刑事のくせに私、に…」「え、なになに?口説かれちゃったりした?」「しっ」「したのか!」「し、てない」「え〜?なんだつっまんねー。そーいう方向の話じゃねえの?んじゃなんだって?なんかクレーム?俺聞いとくぜ?」「ち、ちがうし…クレームじゃない、と思うし。むしろ、なんか、ほ、ほめられたし」「ふーん?うちの店の何が?」「…前髪…」「あー前髪ね〜……えーと…あれ?俺らなんの話してる今」「あのさ花村」「なんだよ」「私、前髪あったほうがいいとおもう?」「へ?…あ、ああ…うん?」

脳内不法侵入罪につき

「ねえねえ悠くんさー、同じ学校にさんって人いる?」「え?…ああ、同じクラスにいますよ。足立さん、知り合いなんですか?」「いんや〜?ただ、君の知り合いなのかなーって思ってさ」「はあ。それなりに話しますけど…」「僕がジュネスで買い物するとさ、よくレジがその子なんだよねー」「ああ。そういえばジュネスでバイトしてるって言ってたような…よく花村とも喋ってますし」「愛想もよくないしさー、気も利かないんだよね〜」「…クレームですか…俺からそう伝えて欲しいとか?」「いやいや、そんなことしないって」「え、じゃあ、なんで…がどうかしたんですか?」「んー、べつに大したことじゃないんだけどさ」「はい」「あの子って、前髪あったほうが可愛いよね。ピンで留めるより」「へ?…あ、ああ…はい?